2010年5月4日火曜日

「風知草」山崎一美

「両国橋」と似たパターンということで、今回は「風知草」(かぜしりぐさ)という曲を紹介しましょう。
この人も元々は女優だそうです。「両国橋」の1年後ぐらいだったと思います。おそらく映画不況の影響などで当時、女優が歌手に挑戦というケースがよくあったのかもしれません。

何十年も前に1回か2回しか聴いていないのに、なぜかいつまでも耳にこびりついて離れない曲というのがあるものです。僕の場合、この「風知草」がそれにあたります。30年以上前、母親とタクシーに乗っていて偶然ラジオから流れてきたこの曲。その後ヒットもせず聞く機会もなかったのに、この曲のメロディーをずっと覚えていて、何かの拍子にふと口ずさんだりしていました。歌手名もわからず、題名も草がはいっていることしか覚えていなくて、歌詞についてもはっきりとは覚えていませんでしたが、都会の片隅でひっそり生きている自分を草に例えた曲であることはなんとなく覚えていました。

それが3年ほど前のこと、あるブログで偶然この曲のことが書かれているのを発見。おそらくこの曲に間違いないと確信。題名が判ればあとはネットで簡単に調べられる便利な時代。ヤフオクで中古盤を購入し、30年以上ぶりにこの曲と再会することになりました。


乾いた都会のひび割れた舗道
風が運んでいつのまにか根付いたという
人知れず埃まみれた風知草

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